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ともかくこれで終わった。そう思った啓介に再び予想外の事態が起きた。
隼人が、股間からモノを抜かずに再び前後に動き出したのだ。
「へへ。二回目だから次はもう少しもつよ」
その言葉の意味を理解し、啓介は必死に首を左右に振って嫌悪感をアピールした。
しかし肝心の隼人は腰を振るのに夢中で、啓介の意思表示に全く気付いていないようだった。
もっとも、気付いた所で演技だと思われるだけだろうが。
「マジで? っていうかそれ、お前のでグチャグチャのとこに突っ込むって事?」
「まだやってねぇよw 嫌なら他の奴に回すだけだぜ?」
「嫌なんて言ってねぇだろ。どんな女なんだよ」
「身長百六十ってとこで、黒髪ロングの……。まぁ、写真送るからそれ見て」
「ちょw なんで縛ってんだよw 何? お前、そういう趣味?」
「俺じゃなくてコイツの趣味なw レイププレイだから知らない相手とやる方が興奮するんだとよ」
「マジかw んじゃ、すぐ行くわ」
「おう。あ、そうそう。時間の都合があるからさ。五時までにプレイを終わらせてほしいんだわ。もちろん中に出して。それだけ頼むわ」
「オッケー。五時までなら何回やっても良いんだろ?」
「あぁ。俺はちょっと用事があるから部屋留守にしとくけど、好きにやっててくれ。ケガさせなきゃ良いからさ」
「オッケー。すぐ行くわ」
それは啓介も望んでいた事だった。誠が言い終わるのとどちらが早かったのか。啓介は、餌を目の前にした犬のように、誠の股間に口を押し付けてきた。
「ふぅあっ!」
一瞬で力が抜け、誠は啓介の顔の上に座り込んでしまった。
自分の発言にはっとして、誠は慌てて否定しようとしたが、それより早く啓介が言葉で遮った。
「……本当だな!? 今更嘘とかいうなよ!?」
啓介の迫力に気圧され、ひるんでいる隙に、啓介はやや強引に誠の中に指を突っ込んできた。
啓介の手によって、部屋はあっという間に片付けられた。
とは言っても、床に転がるゴミや本の山を部屋から押し出しただけだが。
それでも、僅かの間に部屋の真ん中にぽっかりと空いた空間を作り出したのは、啓介の裸への情熱のたまものと言えるだろう。
誠はそんな啓介の行動力に半ば呆れながらも、自分が脱がなきゃ収まらないのだろうなあ、と肩を落とした。
「まだ三十分、か……」
あわよくば時間切れを待ちたかった誠だったが、時計を見て軽く絶望する。この状況で二時間半も粘れるわけがない、と。
それならばいっそ開き直って、啓介を納得させた方が良いかもしれない。そう考えた誠は、意を決して啓介に裸をさらす事に決めた。