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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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墓穴掘りの顛末(前編)

「マジで? っていうかそれ、お前のでグチャグチャのとこに突っ込むって事?」
「まだやってねぇよw 嫌なら他の奴に回すだけだぜ?」
「嫌なんて言ってねぇだろ。どんな女なんだよ」
「身長百六十ってとこで、黒髪ロングの……。まぁ、写真送るからそれ見て」
「ちょw なんで縛ってんだよw 何? お前、そういう趣味?」
「俺じゃなくてコイツの趣味なw レイププレイだから知らない相手とやる方が興奮するんだとよ」
「マジかw んじゃ、すぐ行くわ」
「おう。あ、そうそう。時間の都合があるからさ。五時までにプレイを終わらせてほしいんだわ。もちろん中に出して。それだけ頼むわ」
「オッケー。五時までなら何回やっても良いんだろ?」
「あぁ。俺はちょっと用事があるから部屋留守にしとくけど、好きにやっててくれ。ケガさせなきゃ良いからさ」
「オッケー。すぐ行くわ」



 両手足をベッドのパイプに括りつけられ、大の字に固定され、さらにはガムテープで口まで塞がれた啓介には、そんなやり取りがメールで行われていた事を知る由もなかった。
「よし……。じゃあ、俺は女物の服を買いに行くから、あとはよろしく頼むわ」
 玄関でそう言う誠に謝罪の言葉を投げかけたかったが、ガムテープのせいで一切の言葉を発する事が出来ない。
 身をよじりながらムゴムゴと呻くのがせいぜいと言ったところだ。
 やがて、何も言う事が出来ないまま玄関が閉じていくのを確認し、啓介は自分の愚行を改めて悔いていた。

 事の発端はほんの数時間前。家に届いた「性転換薬」なるものが原因だった。
 話の種にと思い、騙されたつもりで購入したその薬。
 半ば嘘とは思いつつも自分で飲むのが怖かった啓介は、誠の家に持っていき、口八丁で飲ませることに成功した。
 そこまでは良かったのだが、誠が本当に女になってしまったことから歯車が狂いだした。
 どうして良いか分からない状況で、女の体を利用してからかってくる誠。
 その刺激的な状況は、童貞の啓介にはとても耐えられるものではなかった。
 結果だけを言うならば、中に出すと一カ月間元に戻れなくなるからそれだけ気をつけろ、と誠に言われたのを思い切り無視したのだ。
 それで怒り心頭の誠の手によって無理やり薬を飲まされた上で現状に至った、という訳だ。
 啓介の心中には、自分の直前の行動を棚に上げ、男なんかとセックスしたくないという身勝手な気持ちが渦巻いていた。
 せめてもの救いは、相手を指定させてもらえたという一点だけだ。
 啓介は、どうせやられるなら出来るだけ中性的な相手をと思い、知り合いの中で一番女っぽい相手を指定した。
 しかし――。
「本当に居るんかなぁ。嘘だったら誠の奴、どうしてくれようか」
 ドア越しに聞こえて来たその声は、期待していた相手のものではなかった。

 ドアが開いた瞬間、啓介の疑念は確信に変わった。
 目の前に現れたのは、誠と共通の友人の中でもっとも来て欲しくなかった男、隼人だった。
 百八十を超える身長に、首ほどもあろうかという筋肉質の腕。いかにも男らしい男といった隼人の外見は、普段であっても啓介の苦手とするものだった。
 ましてや、そんな男に今から抱かれる事を想像すると、身震いをせずにはいられないというものだろう。
「うおっ。本当に居たよ。写真で見るより可愛いじゃん」
 言いながら近づいてくる隼人のTシャツ越しに、うっすらと体毛が透けて見えた。その体毛の濃さが、気持ちの悪さをいっそう強調させていた。
「君も物好きだよねぇ。レイププレイがしたいだなんて。それともアレ? やっぱり誠の趣味?」
 一切の状況を認識していない隼人の言葉は非常に気楽そうなものだった。
「んんー! んんんー!」
 レイププレイじゃない。本物のレイプなんだよ。この馬鹿!
 そう叫びたい啓介だったが、ガムテープでがっちりとふさがれた口からは、全く意味の分からない呻き声しか漏らす事が出来なかった。
「うぉ! すごいねー。本当にレイプされるみたいじゃん。気分でるわぁ」
 必死に首を横に振ってアピールした啓介だったが、勘の鈍い隼人の言葉を聞いては、もう絶望するしかなかった。

「じゃ、ちょっと待ってね」
 言いながら隼人は、実に楽しそうに服を脱いでいった。
 裏返ったTシャツを直すこと無く床に放り投げ、Gパンはトランクスごと一気に脱捨て、実に十秒足らずで素っ裸になってしまった。

 裸になった隼人を目にして、啓介は目を見開いた。
 脱いでいる最中は、露わになった筋肉質な体に眉をひそめるだけであった。しかし、全裸になった時に目に入った股間のモノの大きさがあまりにも想像を絶するものだったのだ。
 啓介も決して小さくは無い。むしろ、平均よりはかなり大きい方だ。
 しかし隼人のソレは、啓介のモノに比べ、ふたまわり以上も大きく、下手をしたら小学生の腕かと思える程のものだった。
 もっとも、隼人の体格を考えればある意味で的確な大きさだと言えた。
 そしてそれは、啓介を恐怖に陥れるには十分すぎる事実だった。
「さ、お待たせ」
 笑顔でゆっくりと手を伸ばしてくる隼人の姿に、未だ状況を受け入れられない啓介は、目をつむり歯を食いしばり、身を強張らせて耐えようとした。
 胸を揉んでくるか、それとお腰に手を這わすか。ガムテープ越しにキスでもしてくるのか、まさかいきなり股間に指を伸ばしたりはしないだろうか。
 そんな事を考えていた啓介だったが、隼人の行動は想像の遥か上をいくものだった。
「んんんんんんんんん!!!!?」
 突然の衝撃に啓介は、ガムテープ越しにあらん限りの叫びをあげた。
 股間に異物が入り込む感触。そう、隼人はいきなり自分のモノを挿入してきたのだ。
「いやぁ、やっぱりレイプって言うからには即ハメだよねぇ。ローション塗ってあるから痛くないっしょ?」
 確かに痛くは無い。しかし、全く覚悟が出来ていなかった啓介にとっては、痛み以上の衝撃であった。
 初めての感覚に、自分の身に何が起きたのか啓介は全く理解できていなかった。
 そして、隼人の言葉でようやく挿入されたのだという事を認識しようとした直後、今度は異物が出入りする感触を感じ取り、再び頭を混乱させた。

 グチャリグチャリと響く粘り気のある水音は、つい先ほど誠と交わっていた時に聞いたものと同じだった。
 違ったのは、挿入する側か、それともされる側か。
 そして、伝わる感覚が快感か嫌悪感か。
 本当に自分の中にあんな太さのモノが出入りしているのか、それを受け入れられる前に、あっさりと終わりの時はやってきた。
「うぉ……。もう……」
 その「もう」が何を意味するのかは容易く理解できた。
「んん!? んんんーっ!」
 絶対に避けなければいけない状況に、再び抵抗の意思を示した啓介だったが、それが伝わる筈も無かった。
 股間を出入りする動きが止まったかと思った直後、腹の中に温かい感触が広がってきた。
 それが隼人の精液の感触なのだと理解した啓介は、抵抗する気力を失い力を抜いた。

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