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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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自業自得と墓穴掘り4(了)

 それは啓介も望んでいた事だった。誠が言い終わるのとどちらが早かったのか。啓介は、餌を目の前にした犬のように、誠の股間に口を押し付けてきた。
「ふぅあっ!」
 一瞬で力が抜け、誠は啓介の顔の上に座り込んでしまった。


 啓介は、口も鼻も塞がれてしまったが、呼吸ができない事がどうでも良いかのように、誠の股間を舐め続けた。
 やがて、一分ほど経っただろうか。股間から伝わってくる快楽に耐え切れず、ついに誠は前のめりに倒れこんでしまった。
「く……っ! はぁ……っ! すっげぇ……! なんだよ、この感じ……」
 四つん這いになり、肩で息をしながら、誠は快感の名残に身を震わせていた。そのためだろう。啓介がゆっくりと起き上ったことに気付かなかったのは。
「誠……。俺、我慢できないよ。もう良いだろ?」
 ハッとした時には遅かった。啓介はいつの間にか誠の足の間に入り込んで、その先端を誠の秘所に押し付けていたのだ。
「ま、待てよ! まだ覚悟が!」
 焦りのあまり本音を漏らした誠だったが、一瞬遅かった。啓介のモノは、グチャリと水音を立てながら、勢いよく誠の中に突っ込まれていった。
「うあぁぁ! ふ、太……!」
 男だった自分には理解しがたい股間を広げられる感覚に、誠は身を震わせた。そして、それほどに肉を押し広げられているというのに、全く痛みを感じない自分自身が奇妙に感じられた。
「すっげぇ……。熱い……。これが女なんだな……」
 息を乱し、興奮しながら啓介は素直な感想を呟いた。
 しかし、油断していた所に突然快楽を押し付けられた誠は、それに答えるような余裕は全く無かった。
 それどころか、何か答えようと口を開くと、喘ぎ声が漏れるばかりで、全く誠の思うように文句を言う事が出来なかった。
「啓……介っ! テメェ! 勝手に入れて……っ!」
 ようやく文句を口に出す事が出来た誠だったが、ふと、啓介の様子がおかしい事に気付いた。
 そう、童貞を卒業して興奮していた啓介の耳には、誠の非難の声が全く届いていなかったのだ。
「お、おい……。啓介……。分かってんだろうな? 中には出すんじゃねぇぞ?」
 いやな予感から誠は、直前までの強がりを急激に衰えさせ、不安を込めて啓介に問いかけた。
 しかし、啓介の耳にはそれも全く届いていないのだろう。啓介は誠の問いに一切答えず、黙々と腰を動かすばかりだった。
「おい、ま、マジでやめろって……。本当に中に出すなよ……! なぁ……!」
 誠は、なんとか啓介から逃げ出そうと、前に向かって手足を動かそうとしたが、股間から伝わる刺激で力が入らず、また、啓介にがっちりと腰を掴まれている事もあり、全く思うように動けなかった。
 やがて、啓介の腰の動きが早まってくるのを感じ、誠は一層不安を膨らませた。
「な、なぁ。啓介……。分かってんだろ? 中に……出さないよな? な?」
 言いながらも誠はしきりに手足を前に動かそうと努め、啓介の手から脱出しようとしていた。
 やがて――。
「う……。うぅっ!」
 啓介が、ささやかな呻きとともに、ひときわ大きく腰を打ち付けてきた。
「やっ! やめろ! 中に出すな!」
 啓介もちゃんと分かっているはずだ、と心のどこかで淡い期待を抱いていた誠の希望はあっさりと打ち砕かれた。
 誠は、渾身の力を振り絞り必死に尻を振りながら脱出を試みた。しかし、努力の甲斐なく腹の中に温かい感触が広がってくるのを感じ、誠はこれまでになく大声で叫んだ。
「抜け! 抜けって! 出てる! おい! 抜けよ!!!」
 必死に暴れ、ようやくズルリと音を立て抜く事が出来たのは、誠の努力によるものではなく、満たされた啓介が力を抜いたためであった。
 逃げ出そうとしてあらん限りの力を入れていた誠は、勢いよく前につんのめり、床に倒れこんだ。
 その目の前には、あの薬瓶。ラベルには確かに「中に出してしまうと一ヶ月程度元に戻れません」と書かれていた。
 誠は、その瓶を握りしめ、後悔の涙を目に浮かべていた。
「……悪ぃ、誠。つい夢中になっちゃって……」
 悪びれた様子もなく謝る啓介に、誠は軽く苛立ちを覚えた。
 誠は立ち上がり、啓介に向き合うとあらん限りの不満をぶつけた。
「何が『悪ぃ』だよ! 中に出すなつっただろうが!」
「だから謝ってるじゃん。それより、さ……」
 言いながら啓介は、誠の肩に手をかけた。
「な、なんだよ……!?」
「見ろよ。全然まだ大きいままなんだよ」
 啓介が指さした先には、先程あれ程出したばかりだというのに、相も変わらず固くそそり立ったモノがあった。
「どうせ一回中に出しちまったんだし、またやらせてくれよ」
 それを聞いて誠は、啓介が、自分の欲求のために故意に中に出したのだと悟った。やがて、その答えは、誠の心に確かに怒りを湧き上がらせた。
「な? 良いだろ? お前も気持ち良いみたいだしさ」
「……ふざけんな! あんな好き勝手にやられて気持良い訳ねぇだろうが! テメェも……女になってみろ!」
 手に持っていた薬瓶から素早く薬を取り出し、啓介の口に放り込む。
 油断していた啓介は、それをあっさりと飲み込んでしまった。
「げっ! な、なんて事すんだよ!」
「やかましい! 自業自得だろうが! お前も後悔させてやるよ!!」
 やがて、どのような曲折があったのか、女になった啓介は裸にされ、手足を縛られ、さらにはガムテープで口まで塞がれていた。
「むぐっ! むぐっ!」
 文句を言いたくても、全く声を出せない啓介の前に、誠の携帯電話が突き出された。
 その画面には次の言葉が書かれていた。
「今、啓介の家で中出しOKの女と遊んでる。拘束プレイ中だけど、お前も遊びに来いよ」
「んんー!!!」
 そのメールの意味を理解した啓介は、必死に首を横に振って、反意を主張した。
「ま、せめてもの情けだ。初体験の相手くらいは選ばせてやるよ。このメール、誰に送る?」
 そう言いながら、啓介の指定した相手と違う男にメールを送り、誠はほんの少しだけ気持ちをすっきりとさせたのだった。

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