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「うぅ。まさか業者を呼ぶ羽目になるとは……」
耕也のためらわないところは嫌いじゃないけれど、まさかあれほどの勢いで蜂蜜を注入されるとは思わなかった。
尻に力を入れてなんとか家に帰ったまでは良いとして、まさか蜂蜜如きでトイレが詰まるなんて……。
せっかくの発掘道具をこんな形で使う日が来るとは夢にも思わなかった。
とはいえ、どうせ日本に戻ってきてからはまともに使っていない。こんな事にでも使ってやらないと道具が傷むというものだろう。
……そう思い込もうじゃあないか。
彰曰く、ただの白パンツをゆっくりと下ろすと、さっきのシュートで赤くなった尻と、うっすらと粘液を帯びた股間が目に飛び込んできた。
本来、健康な男子であればたまらなく興奮する光景なのかもしれないが、相手が彰だと思うと全く興奮しない。
……他の女ならちゃんと興奮出来るんだろうか。ちょっと自分が心配になってきた。
冠町のお屋敷というと、心当たりは一つしかない。塀に囲まれたかなりの豪邸で、詳しくは知らないが、有名な心霊スポットだと小耳に挟んだ事がある。
なんでも、事業に失敗した家主が一家心中をしたとか。その後、何故か屋敷の買い手が見つからず、数年たった今でも取り壊される事無く廃墟としてそびえているらしい。
……あいつはそんなところで何をしているんだ。
季節は六月。冬の寒さはすっかり消え去り、そろそろ梅雨を思わせるような蒸し暑さが、うっすらと背中に汗をかかせていた。
窓際の俺の席に届く柔らかな日差しは、俺を夢の世界へといざなってくれた。
残念ながら、五分もせずに教師の怒声で叩き起こされはしたが、この平和な日常の中では、その程度の事は些細に感じられた。