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本来、健康な男子であればたまらなく興奮する光景なのかもしれないが、相手が彰だと思うと全く興奮しない。
……他の女ならちゃんと興奮出来るんだろうか。ちょっと自分が心配になってきた。
「耕也……」
「ん?」
「少しなら舐めても良いよ☆」
「………………で、口が触れた瞬間に小便をする気か?」
「………………」
図星らしい。
「よし、ちょっと待ってろ。今日は色々用意してるんだ。ム○だけじゃなくて、ウナ○ーワにメンソ○ータム、タイガー○ームにキン○ンもあるぞ。特別にどれでも選ばせてやろう」
「何その無駄遣い!? っていうか違いが分からな」
えいっ。とりあえずメ○ソレータム。
「はうぁ! お尻が! お尻の穴がスースーする!」
おぉ、尻穴がヒクヒクしてる。エロいなぁ。
「はうぅ……。ハマりそう……」
しまった。耐性が出来たらしい。うぅむ、せっかく買い揃えたのに……。
「ハマるのはどうでも良いから、ほら、足貸せよ」
メンソレー○ムに酔いしれている隙に足を掴み、手早く紙おむつを履かせた。
壁から生えた尻に紙おむつを履かせる自分……。なんかもう、色々嫌になる。
「え? あっ、ちょ! うぅ。あっさり履かされてしまった……。あと五ボケは用意しておいたのに……」
……本当に余裕あるなぁ。
「ともかく、俺に出来る事はやったぞ。あとはどうにかしろ」
「耕也……。そんなに僕のお漏らし姿が見たいんだね」
「違うが、話が進まないからとっとと漏らせ」
……俺、十八年間生きてきて、こんなセリフを吐く日が来るとは思わなかったよ。マジで。
「耕也に言われたからには喜んで! 見て! 僕の痴態を!」
ハハハ。お前はいつも元気で良いなぁ。でも、ちっとも褒める気がせんのはなんでだろうなぁ。
「すごい、たくさん出てる……。止まんないよぅ」
聞きたくもない水音がおむつ越しに聞こえてくる。こういうのが大好きな奴には最高のシチュエーションなんだろうか。
「うぅ、恥ずかしい……でも彰興奮しちゃう! どうして!?」
知らん。
「そうか、耕也に見られてるから……。耕也が見てくれてるから! 見て! もっと僕の痴態を!」
「……彰、俺が今お前の尻を蹴ると結構な大惨事になると思うんだが、構わないんだな?」
「………………是非!」
しまった。甘く見てた。
「………………とりあえず済んだんだな? 拭かないとかぶれるから脱がすぞ」
言いながらするすると紙おむつを脱がす。重量感を増しているのが生々しくて実に心地が悪い。
「あうぅ。耕也の嘘つき……」
変態に言われたくはない。っていうか本気で悲しそうな言い方はやめてくれ。
ハンカチで尻を拭き、元の下着を履き替えさせる。
紙おむつの処分に一瞬困ったが、彰のカバンにビニール袋が入っていたので、それで縛ってカバンに戻しておいた。
一瞬「持ち帰り用」という文字が見えたようにも思えるが気のせいだろう。気のせいという事にさせてくれ。
「ふぅ。これでとりあえずの危機は過ぎたが……問題は何も解決してないなぁ」
「だねぇ。むしろさっきの一撃でより深く尻が食い込んだ気がするよ」
……俺が悪いんだろうか、それは。
「ふむ……。仕方ないな。あまり良い手段じゃないが、穴を広げるか」
「壁越しに挿入して僕のメス穴を広げたいだなんて……大胆だね☆」
「ちょっと家から道具を持ってくるから、待ってろ」
「え? あ……。うぅ、今日の耕也冷たい……。冬に使うバイブみたいだ……」
どんな例えだ。
「あ、違うよ? まだゆで卵しか入れた事ないからね? 二番目は耕也、って決めてるんだから」
ゆで卵に負けた……。なんだろう、この言い知れぬ敗北感は。
取り合えず深く考えたら負け、か。さっさと道具を取りに行こう。
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