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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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童貞喪失物語3

「いやあ、世の女性はよくあんな不味いものが平気で飲めるなあ。尊敬するよ」
 ドライヤーで乾かした髪をブラシで整えながら、先程までの苦虫をつぶしたような表情を嘘のように明るくして透は笑った。
「悪かったよ。気持ちよさのあまり我を忘れてさ」
「あー。良いって良いって。貴重な体験が出来たしな。まあ、あんまり何度も体験したいものじゃあないけど」
 申し訳なさそうに頭を下げる達也に対し、当の透は全く気にしていない様子だ。
「それより、大丈夫なんだろうな」
「大丈夫って?」
「コイツだよコイツ。一回出したからってしばらく立たないとか。そんな事無いよな、って」
 透の手が達也の股間に伸びる。
「わ、ちょ、やめろって」
 達也は慌てるが逃げる事はしなかった。そして、一度精を吐き出してしぼんでいたペニスは、透に握られた事によって、再び固さを取り戻した。
「おー、さすが童貞。元気元気」
 その言い方が、少し馬鹿にされたように感じ、達也は苛立ちを覚えた。しかし、先程の口内射精の件に対する申し訳なさと、ここで透の機嫌を損ねてチャンスを失う事を恐れ、何も言い返さなかった。
「さて、じゃあ、次はお前が触ってみろよ」
「え」
 突然の申し出に達也が戸惑う。
「俺にやられるだけで良いのか? ほら、好きなように触って良いからさ」
 透がベッドの上に寝転がる。小さい胸が上下に揺れるのを見て、達也は妙に興奮した。
「え、えーと、それじゃあ」
 悩んだ末に達也は、透の脇に腰掛け恐る恐るその手を胸へと伸ばした。
「それじゃ触りにくいだろ。乗れって」
 透が達也の足を引っ張る。達也はそれに釣られて、素直に透の上へとまたがった。自分の腿と透の腰骨が触れ合う感触が、達也には妙に気恥ずかしかった。
「あ、柔らか……」
 胸を触ると同時に、思ったことを思ったままに呟く。興奮のあまり、その辺りに気を使う事が出来ずにいる証拠だ。
「痛っ」
「あ、ご、ごめん」
 透の顔が歪んだのを見て、慌てて手を離す。
「強く揉みすぎだよ。もう少し優しく触ってみろよ。こんな風に」
 手本を見せるためか、透はその手を伸ばして達也の胸板を優しくさすった。
 その感触のこそばゆさに、達也は小さく身もだえする。そして、男も胸で感じるという事実に、不思議なものを感じた。
「え、と、こうか」
 透に触れられた感触を思い出しながら、達也は同じように手を滑らせた。
 同じように動かしている筈なのに、透が達也の胸を触った時と違い、透の胸は達也の動きに合わせて大きく歪んだ。それは触り方が違うのではなく、身体の柔らかさが違うのだ、と達也は自然に理解した。
「ん……ぅ」
 透が呻きをあげる。一瞬、また痛みを感じたのかと思い、達也はその手を止めたが、表情の違いから、そうではない事をすぐに悟った。
「これ、気持ち良いのか」
「いちいち聞くな、馬鹿」
 透の返事に反省し、達也は黙って胸揉みを再開する。
「ん……っ!」
 乳首を擦りあげた瞬間、それまでより大きい声を上げながら透が身体を震わせた。そこが気持ち良い部分なのだと理解し、達也は乳首を中心に責め始めた。やがて、刺激に合わせて乳首が固くなっていくのを指先に感じる。それと同時に、透の息は確実に荒くなっていった。
 達也はその様子を観察しながら、自分が感じさせているのだという事実に興奮し、再びペニスを固く膨らませた。
「なあ、下も……」
 五分ぐらいはいじっていただろうか。夢中になっている達也に焦れたらしく、透は小さく呟いた。
「下?」
 透の言葉で胸から意識を外した達也は、何の事か分からず素っ頓狂に聞き返した。
「ったく。一回降りろ」
 透は身体をよじり、達也の下から抜け出した。そうして達也に後ろに下がるよう身振りで伝える。
 達也が後ろに下がったのを確認すると、改めて元の場所に寝そべり、今度は足を左右に大きく開いた。
「言わせんなよ。ここ、だよ」
 割れ目を見ると、うっすらと濡れているのが分かった。自分が濡らしたのだという事を認識し、達也は固唾を飲み込んだ。
 どんな風に触れば良いのか分からず達也は少し戸惑ったが、取りあえずは胸と同じように優しく触ってみようと考え、人差指を割れ目に添わせた。
「そのまま……入れて」
 透が手を伸ばし、達也の腕を掴む。そうして手前に引っ張り、指を押し込むように意思を表示した。
「くぅ……ん」
 達也の指先は全く抵抗なく根元まで飲み込まれた。その滑らかさに、達也は驚く。
「熱……い」
 小さく呟く。粘液と、そして柔らかな肉の壁が伝えてくる体温が、達也の興奮を増大させる。
「早く……動かせ……よ」
「こ、こうか?」
 透の言葉を受けて、達也は指を出し入れする。ヌルリとした感触を指全体に伝えつつ、動かす度にクチリクチリと小さな音が響かせる。その音は、達也を堪らなく興奮させた。
「ん……ふ。そう、じゃなくて。指先、曲げろ」
 途切れ途切れな声の調子から、感じているらしい事は分かるが、指示するという事は達也に不満があるという事なのだろう。
「あ、こ、こう?」
 言われた通り、達也は指を深く差し込んだ状態で指先を曲げた。
「んぅ!」
 その瞬間、グポォと大きな水音が立った。透は一瞬腰を浮かせたかと思うと、すぐに脱力した。
「もっと。もっと連続して、指の腹で中を擦るんだよ」
「お、おぉ」
 言われた通りに達也は指先を曲げ、伸ばし、また曲げると交互に繰り返す。その度にグチョグチョと水音は激しく響き、透は何度も何度も身体をけいれんさせた。
「く……あぁ!」
 透がひと際大きな声を上げ、背筋を反らせた。それと同時に達也は、自分が指を入れている穴の中が急に広がり、空洞が生まれたのを感じた。外から空気を取り込んだのか、その場所から、何か吸い込まれるような音が聞こえる。
「ああ……あぅ……」
 透が脱力する。それに合わせて、穴の中に生まれた空洞も小さくなり、再び肉の壁が達也の指に絡みついた。
 小さく、ぶ、とおならのような音がしたのが、達也にはなんとなく間抜けなように感じられた。
「もしかして……イった?」
 透の呼吸が落ち着いたのを見計らって、達也が聞いた。
「馬鹿」
 と一言だけ呟いた事が答えだった。
 シャワーを浴びた後、丹念に身体を拭いていたというのに、透の身体は上気し、じっとりと湿りを帯びていた。



「さて。お返しだ」
 不意をついて透がのしかかる。先程の行為を思い返してぼうとしていた達也は、抵抗する間もなくベッドへ押し倒された。
「んぁ……む」
 そのまま透は首筋に吸いついた。その大胆な行動に達也は驚かされるばかりだ。
「ぅ……。な、なあ」
「んー?」
 透は、問い掛けに目線は向けず、首筋から肩口へ、肩口から胸元へと舌を這わせながら気のない返事をした。
「お前、本当に透だよな」
「ん、当たり前だろ。ん、変な奴だな。ん、む」
 へその辺りに口づけをしながら、それでも透は達也に目を合わせようとはしない。
「見た目はそんなでも元は男なんだからさ、そういうの気持ち悪くないのか? 俺が言うのもなんだけど、こんな男の身体舐めまくってさ」
 達也はくすぐったさに身をよじりながら疑問を投げかけた。
「あー、なるほどな。そりゃ確かにもっともな疑問だな」
 話すためかようやく舌を離すが、透は、代わりにその白い華奢な指先を達也の内ももへと滑らせた。
「それはさ、あれだよ。ホルモンバランスやら諸々がこの肉体に合わせて変化しているから、それに脳が影響されてるんだよ」
「ていうと?」
「思考が女っぽくなってるって事。以前は男とセックスなんて考えるだけで気持ち悪かったけど、今は逆に女に興味が無くなってるんだよ。で、むしろこれが愛おしくてたまらない訳だよ」
 と言いながら透は、その部分を口に含む。先程の透の姿に興奮し、すっかり屹立させていた達也は、刺激の強さにひと際大きく身をよじった。
「ぷはっ。だからきっと、俺が女に生まれてたら、お前と恋人になりたがってた、って事なんだろうな。こうしてお前とセックスしたがってるんだからさ」
 一瞬根元まで飲み込んだだけで、透はすぐに口を離してしまう。風呂場での快楽を思い出し、同じものを期待していた達也は、それが残念で仕方がなかった。
「ん? セックスしたがってる? ナントカ腺液がどうのって話じゃなかったっけ」
 と、ふと疑問が投げかけられる。
「む」
「ん?」
「うるさい! 忘れろ!」
「うぉ!?」
 また口に含む。そして今度は、風呂場で行ったその行為以上に激しく頭を動かした。激しすぎる故に絡みつく舌と喉の感触、そして、不意に当たる固い葉の感触が、達也に腰を浮かせるほどの快楽を与えた。
「ストップ! またイっちまうって!」
 再び射精しそうになり、達也は慌てて頭を掴んで引き剥がした。確かに口内射精は堪らなく気持ちが良い。が、既に一回は経験している事だ。今、この、童貞喪失というチャンスを目の前にして、挿入もせずに何度も射精してしまうのはもったいないというものだ。
「あ、悪ぃ悪ぃ」
 その気持ちを察したのか、透は素直に謝る。
 それを見て達也は、無闇に藪をつつく意味もないだろうと考え、先程の発言について言及する事はしなかった。
「さて、じゃ、そろそろやってみるか?」
 透も、言及されたくないという気持ちがあるのだろう。随分とせかしたような様子で話を始める。
「やってみる、って?」
 とぼけたわけではなく、童貞故の疎さから、本当に意味が分からずに達也は聞き返した。
「言わなくても分かんだろ。俺も準備万端、お前も準備万端、だろ」
 湿りを帯びた透の股間と、はちきれそうに固くなっている自分のモノを交互に見比べ、ようやく達也は意味を理解した。
「あ、お、おう」
 状況を受け入れリラックスしていた筈の達也は、再びその身を固くして、ギクシャクとした言葉を返した。

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