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何で皆、僕みたいにちゃんと自制して、成績を落とさないように頑張れないんだろ。
……よしっ。テストの復習終わり、と。えーっと、今回の合計点が……七六四点かぁ……。一点ごとにオナ禁一回の決まりだから、三十六回で……。
ぐぁ……。よ、四日間かぁ。相変わらず死ねる。
おはようのオナ。朝シャワーでのさっぱりオナ。朝ごはん後の行ってきますのオナ。学校で我慢して我慢してめいっぱい溜まった欲求を開放するただいまのオナ。晩ご飯作っている最中のおなべが噴いちゃうオナ。ごちそうさまのオナ。食後の運動オナ。お風呂でまったりいい湯オナ。そして最後におやすみのオナ。
これ全部我慢とか、耐えられる人いるのかな。僕じゃなかったら気が触れてるね。断言できる。
全く、試験のたびにここまでの苦行を課している自分自身を褒めてやりたいよ。僕の意志の強さに乾杯。
ま、それはさて置き次に行こう。日課のお勉強ーっと。えーっとまとめてた資料は……
あったあった。
「耕也研究資料ファイルその二十七」
えーっと、昨日はどこまで書いたっけ……。あ、これだこれだ。耕也の日常的習性の考察、と。
耕也のオナニーは、入浴の直前に行われる事が非常に多い。これは、オナニーした後に残る匂いを洗い落とすためではないかと考えられている。
よって、耕也のオナニーを観察する場合は、入浴直前。午後十時半頃が最も適当と考えられる。
この際注意しなければならないのは、ビデオカメラの設置位置である。近すぎてはばれてしまい、警戒心を高めてしまうし、遠すぎては鮮明な画像を得ることができない。
適度な位置を見つけ出すのは非常に難しく、また、その状況によって適切な位置は変わってくるため、ここで具体的に言及することは出来ない。
常に耕也を観察することを忘れず、自分なりの方法で、そのつど見極めなければならないのが難しいところだ。
……と、よし。
うーん、チリも積もれば山となる。かなり素敵な量になってきたなぁ。これならあの夢が叶う日もそう遠くないかなぁ……。
――数ヵ月後。とある一幕――
「……昨日本屋に行ったらこんなものが売っていたんだが、貴様の仕業と断言していいんだな?」
『耕也学』
「あ、耕也、買ってくれたんだ☆ ありがとう♪」
「……そこでごまかさない潔さは認めよう。で、言い残す事はあるか?」
「いやぁ、良い世の中だよねぇ。お金さえあれば誰だって自費で出版できるんだから」
「噛み合わねぇ……」
まぁ、実を言うと百部しか刷れなかったけどね。でも、その中の一部を目ざとく見付けてくれるなんて流石だよね。これぞまさに愛のなせる技。
「……はっ! そうだ、あれだ。出版差し止めだ! 今すぐ差し止めを請求してやる。出版社の電話番号はどこだ!」
ぬぅ、それはまずい。二人の愛が回収されてしまうよ。
「おはようございますー。耕也様ー、見てくださいまし。こんな本が売っておりましたのよ。あまりに素晴らしい内容に感嘆いたしまして、早速買えるだけ買いしめてかき集めた九十九冊。ほとんど配布してしまったので残りは五冊。三冊は私の保存用と観賞用とプレイ用で、残り二冊がお二人へのプレゼントでございますわ」
「え」
ナイス小春ちゃん。
「私の運営するホームページでプレゼントにしたら応募が殺到いたしまして。あっという間にさばけてしまいましたわ」
「ほ、ホームーページ?」
「えぇ、耕也様の耕也様による耕也様のための愛を語る人気サイトですのよ。毎日更新の『今日のオカズ』を筆頭に、『耕也様トランクスコレクション』や『耕也様観察日記』。そして一番人気のオリジナルBL小説『春鳩×耕也』で、一日の平均アクセス二万を獲得しておりますのよ」
なんとっ! あのサイトは小春ちゃんの運営だったのか! 耕也をこんなに愛する人が居る事に対抗心を燃やしてたけど……いやー。世間は狭いねぇ。
「……気付かない彰さんが不思議で仕方ないのですが」
「ともかく安心したよ。僕のライバルは後にも先にもただ一人、やっぱり小春ちゃんだけだった、っていう事実にね!」
負けるもんか。もっともっと耕也のことを研究し、その素晴らしさを世に知らしめなくては!
「にまん……耕也学……俺の……俺のプライバシーは一体どこに消えたんだー!!!」
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