喫茶ま・ろんど

　第一に、行きの新幹線において、耕也の聖水を飲むためとはいえ、同級生の目があるかもしれない所で危険な行為に出た自分の迂闊さを深く反省する次第です。
　また、それほどの危険を冒しながら結局聖水を飲むに至らなかった事は、誠に恥ずかしい限りでございます。
　今後は、周りに確実に人が居ない状況で、確実に飲めるよう十分な配慮をした上で飛びかかる事をここに約束いたします。

　次に、清水の舞台において、せっかくコウヤビックダンコンをこの目にしながら、取り逃がしてしまった事を深く反省いたします。
　また、僕が本調子であれば、清水の舞台から飛び降りる時も、耕也の衣服ぐらいは道連れに出来たであろうに、自分ひとりで落ちてしまい、耕也に寂しい思いをさせて本当に申し訳ありませんでした。

　次に、謹慎中のホテルにおいて、七階から六階へ窓伝いに移動するという画期的な移動法に成功し、耕也の部屋への奇襲に成功したにも関わらず、部屋を飛び出した耕也よりもそこに残っていた耕也の荷物に目を奪われてしまい、蜂蜜＆ゆで卵プレイにいそしみながら耕也のトランクスその他に着替えて身悶えしてしまい、追いかけるのが遅くなってしまった事をここに反省いたします。
　また、一緒に置いてあったニンジンをトランクスの社会の窓から覗かせて「わぁ、耕也のニンジン、おいしそう☆」と言いながら生で食べてしまった事をお詫びいたします。次からは必ず火を通す事をここに約束いたします。

　次に、耕也の裸踊りを堪能した際、その素晴らしさに見惚れ、一緒に踊る事を忘れてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
　しかしながら、あの耕也の踊りは芸術と言っても差し支えないもので、深く感動いたしました。
　手持ちのビデオカメラで撮影したのに、何故か後日確認したら全く映っていなかったのが残念でなりません。

　次に、小春ちゃんの股間を舐めすぎてしまい、小春ちゃんが新しい可能性に目覚めてしまった事をここにお詫びいたします。
　小春ちゃんがやめてというのも聞かずに舐め続けた結果、一時的にとは言え呼び方が「彰様」へと昇格したのは悪い気がしませんでした。とはいえ、そのように考え、一瞬でも耕也以外の人間に意識が向いたのは、全く恥ずかしい限りです。
　しかしながら、それは全て、耕也の寵愛のお目こぼしが欲しかったという純粋な欲求故の行動とご理解いただければ幸いでございます。

　次に、更衣室で耕也のトランクスを見た際、大浴場に耕也本体が居るからと言って、トランクスを放置して耕也に突進した事をここに反省いたします。
　二兎を追う者一兎をも得ずとは言うものの、全てを手に入れようという貪欲さを見せなかったのは、全く向上心に欠けた行為であったと言わざるを得ません。
　結果、小春ちゃんの手に渡ってしまい、今も自慢されています。この悔しさをバネに、今後は耕也の全てを手に入れるべく邁進する事をここに誓います。

　次に、大浴場での死闘の末、耕也にコーラシャワーを浴びせたまでは良かったものの、新感覚に心奪われ効率的にシャワーを浴びせてあげる事が出来ず、本当に申し訳ありませんでした。
　今後は、積極的に自分の尻にコーラ等、水分を注ぎ、シャワーのパワー、方向などを調整できるよう日々練習し、確実に狙った方向に飛ばせるよう努力する事をここに約束いたします。

　最後に、帰りの新幹線において、相手を確認せずに聖水アタックを敢行した結果、小春ちゃんの聖水を飲むことになってしまった事をここにお詫びいたします。
　ただ、これだけは言わせて下さい。
　確かに僕はあれで新しい世界に目覚めてしまいましたが、それでも、耕也の聖水の魅力には遠く及ばない、という事を。
　小春ちゃんの聖水が国会議事堂なら、耕也のそれはバッキンガム宮殿です！
　それを踏まえた上で、近々、耕也の聖水と飲み比べさせていただきたく思います。

　以上をもちまして、今回の修学旅行における耕也への反省文とさせていただきます。




「……どうかな？」
「没」
「うぅ。また没……。一体何回書き直せば……」