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喫茶ま・ろんど

TSFというやや特殊なジャンルのお話を書くのを主目的としたブログです。18禁ですのでご注意を。物語は全てフィクションですが、ノンフィクションだったら良いなぁと常に考えております。転載その他の二次利用を希望する方は、メールにてご相談ください。

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女渡り3

「ん……はあぁ……やっぱ凄……」
 注射の中身を押し込んだ直後から、打った辺り――足首部分が急激に火照るのを実感する。
 液体が血液に混じって身体を駆け巡るのに併せ、足首から太ももへ、そして背筋から手指の先端へ。それと殆ど同時に脳が痺れて精神が解放される感覚に身を震わせた。
 触れてもいないのに、ぬるぬるとした液体が股間に溢れるのが分かる。
「くうぅ……あぁ……」
 「キョウコ」は、今すぐにでも自分で慰めたいという思いに駆られながらも、それを必死にこらえて苦鳴を漏らした。
 自分でしても確かに気持ちは良い。しかし、誰かにしてもらう方が遥かに気持ちが良い。それを知っているからこそ、気が狂いそうな程に身体を疼かせながら、「キョウコ」はこらえた。
「ねぇ……しよ……」
 トイレから出て眼前に居た男に声を掛ける。「キョウコ」に薬を売ったスキンヘッドと比べても遜色のない、いかにも体力だけが自慢といった風な筋肉質な男だ。「キョウコ」が求めている行為から考えればまさにうってつけと言えるだろう。
 もっとも、「キョウコ」自身は、何も考えずに真っ先に目に付いたという理由だけで声を掛けたのだが。
「ヤク中かよ。病気持ってねぇだろうな」
「大丈夫だって。嫌ならどっか行ってよ。別に誰だって良いんだからさ」
 虚ろな目を宙に泳がせながら「キョウコ」は言う。しかし実際のところ病気かどうかは自分自身も知らない。どうであったとしても関係はない。誰かから病気を貰おうとも、誰かに病気を感染させようとも。また、薬の禁断症状に後々苦しむことになったとしても、先の財布の件と同じように、それらは全てキョウコの抱える問題なのだ。
「誰も嫌なんて言ってねぇだろ。ったく」
 そう言って男はジーンズを脱いだ。
 そこにあったものを見て「キョウコ」が驚く。
 それは、うなだれて全く固さを帯びていないのに、それでもキョウコの手首程も太さのあるペニスであった。
「うわ……すご……」
 色々な身体で数え切れないほどの男と行為に興じた経験のある「キョウコ」だったが、そんな「キョウコ」にとっても初めて経験する程の太さだ。まだ勃起していない状態ですらそのサイズなのに、これが大きくなったらどうなるのか。「キョウコ」は、期待と緊張に包まれ、小さく喉を鳴らした。
「ほれ。大きくしてくれよ」
 男は「キョウコ」の頭を掴み、自分の股間へと近づけた。「キョウコ」は、男の言葉の意味を理解し、目一杯に口を開けて先端へと舌を伸ばした。
 元々は男である。正常な状態であれば、女の中に入っている時でも決して味わいたいとは思わないものだ。しかし、今の「キョウコ」は薬の効果で、日常では絶対に経験できないような高揚に達している。そのため、気持ち悪がるどころか、これから自分に快楽を伝えてくれるであろうそのモノが、「キョウコ」にはむしろ愛おしくてたまらなかった。
「う……」
 亀頭に舌が触れた瞬間、男が小さく呻いた。同時にペニスが小さく動く。サイズは規格外のものでも、その反応は普通のモノと大差がない。そんな事実が、「キョウコ」を大胆にさせた。
 「キョウコ」は、顎が痛む程に大きく口を開き、男のモノをぐいと口に含んだ。そのまま、歯が当たらないよう、唇と舌だけを前後に動かしながら、少しずつ少しずつ男のモノを飲み込んでいく。
 口に含むことで、「キョウコ」は改めて、そのモノの太さを実感した。三分の一程度しか飲み込んでいないというのに、もう、喉の奥を刺激し、これ以上飲み込めない事を感じさせる。なんとか前後に動かそうとするが、歯が当たってしまい全くスムーズに動かせなかった。
 そんな「キョウコ」から伝わる刺激によるものか、男のモノは、「キョウコ」の中で見る間に大きくなっていった。
 先程までの状態ですら、口に含むのがやっとだったのに、それが口中でさらに太さを増す。「キョウコ」は、自分――いや、キョウコの顎が外れてしまうのではないかと不安を覚える。
 幸いにも、顎の痛みが増しただけで、あごが外れるまでには至らなかった。とはいえ、大きくなったことでますます口を動かしづらくなる。
 男のモノを固くするという目的は果たした。そう考えた「キョウコ」は、男のモノを口から抜こうとする。
 しかし、男はそれを許さなかった。
 「キョウコ」が自分のモノを咥えるのをやめようとしたのを察し、男は「キョウコ」が逃げられないよう頭を掴み、
「んぐ! ぐぅ……ぇ!」
 自分の腰を一気に「キョウコ」の中へと押し込んだ。三分の一程度で喉を刺激していた男のモノが、根元まで「キョウコ」の中に押し込まれてしまった。
 正常であれば、喉に異物を押し込まれた不快感と、呼吸が全く出来ない苦しさとで、もがき、暴れ、抵抗しただろう。
 しかし、薬の力で感覚が弛緩している「キョウコ」は、最初の瞬間こそ苦しみに呻いたものの、すぐに力を緩めて男のモノを喉の奥に受け入れ、自分の喉を刺激されるその感覚を楽しみ始めた。
 「キョウコ」は、腕を男の腰に絡め、男のその強引な行為が嫌ではないという意思を示す。それを受け男は、一層激しく腰を前後に動かし、「キョウコ」の喉を犯した。
 やがて、男が腰の動きを早める。そしてひと際強く「キョウコ」の顔面に腰を打ち付けると、今度はピタリと腰の動きを止め、
「うぉ……ぉ」
 と小さく呻いた。
 「キョウコ」はその口と喉全体で、男のモノがぴくぴく跳ねる様子と、自分の胃袋が熱くなる感触で、直接食道に精を注がれているのを実感した。
 ペニスの脈動が収まると、男はゆっくりと「キョウコ」の口からそれを引き抜いた。
 引き抜かれた後も、「キョウコ」はぽっかりと開いてしまった自分の喉に、鮮明にペニスの形を感じ取っていた。
「ねぇ……次は私も気持ち良くしてよ」
 先の激しい男の動きに、口ではなく股間を貫かれる事を妄想し、「キョウコ」は身を火照らせた。
 しかし――。
「ああ、一発抜いたからもう良いわ。ありがとさん」
 男は、いそいそとジーンズを履いてしまった。
「……はあ? ふざけないでよ。あたしはまだ全然――」
「いやあ、やっぱお前みたいな女、どんな病気持ってるかも分かんないしよ。やめとくわ。やりたいなら他探してくれ」
 それだけを言うと男は、そそくさとその場を立ち去ってしまった。
「ちょ……!」
 慌てて引き止めようとした、その時。「キョウコ」の胸が乱暴に鷲掴みされた。
「へへ、残念だったね。俺で良かったら、続き……やってやるよ」
 反対の腕が、今度は「キョウコ」の下着の中に伸びる。すっかり溢れていた粘液の助けもあり、節くれだった指は全く抵抗なく、「キョウコ」の中へと沈んでいった。
「あ……んぅ……もう」
 振り向いたところにいたのは、やはり名前も知らない男だった。先程の男よりは細身であるが、それでも充分な筋肉に覆われた背の高い男だ。
「仕方ない……アンタでも良いかな」
 男の股間に手を伸ばし、布越しに、男のモノを握りながら言う。
 手の平には、既に容易に挿入できるであろう程に固くなっている様子が伝わってくる。
 平均的なモノよりは相当大きいようだが、それでも、先の男の巨大なモノに貫かれることを期待していた「キョウコ」には、少々物足りなく感じるサイズであった。
「まあ、さっきのあいつは、いずれ別の女にでも入って誘えば良いか。あいつに入って親しい女を調べておくと良いかもね」
「……? 何言ってんだ? もうトんでんのか?」
 「キョウコ」の言っていることが分からず男が首をかしげる。
「あ、気にしないで。それより楽しみましょ」
「そうだな。ここじゃなんだから、近くのホテルにでも行こうぜ」
 そう言って男は「キョウコ」の腕を引っ張った。「キョウコ」は男の誘いに素直に従い、従業員専用と書かれた勝手口から建物の外へと足を伸ばした。
 建物内部の騒音が嘘のように静まり返った裏道は、飲みすぎた誰かの物らしい汚物とごみ袋の山とで異臭に包まれていた。

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