上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
壁に穴が開いていた。
「この穴をくぐると、貴方は女の子になります」
何ともくだらない落書きだ。どれ、物は試しにくぐってやるとするか。
む、くぐれるかどうかかなりギリギリだな。まぁ、なんとかなりそうだけど……。
とか馬鹿な事をやったのがもう三十分前か。俺はいったいいつになったらこの場所から抜け出せるんだ。まさか本当に女になってしまうとは。それだけでもびっくりだが、最悪なのはこの状況だ。
穴を抜けようとしている途中で女になってしまったもんだから、胸も尻も膨らんでしまって、戻ろうにも進もうにもどっちかが引っかかってしまい、にっちもさっちもいかなくなってしまった。
いい加減こんな体勢でいるのも疲れて来たし……む? これは、人の声?
「おーい、誰か居るんですかー? 良かったら、足を引っ張って助けてもらえませんかー?」
「ん? なんだなんだ。随分間抜けな女も居たもんだな」
唐突に尻を撫でられる。
「うひゃあ! ち、ちょっと、何を……!?」
「助けてやっても良いけどさ。せっかくだから先にお礼をくれよ」
じ、冗談じゃあない。男相手にそんな事する趣味は持ち合わせちゃあいないぞ。いや、でも待てよ。今の俺は女だから案外普通の事なのか?
いやいやいやいや、待て待て。例え俺が女だとしても、この状況でそんな事するのは立派なレイプだろうが。
「うぉ、何、君? トランクスなんか履いて。そう言う趣味な訳?」
とか考えている間に脱がされる。状況が見えないもんだから抵抗しようがない。と言うかこの状況は本気でまずい。